郡山市の放送施設(再訪)

2006年3月に訪問した郡山市各所に存在する放送局。2年を経た後、どのように変貌したか、再調査に出かけた……。
……なんて書くと大げさですが、ただ単に簡単に行ける範囲の放送局が郡山所在のものだけだっただけなんですよね。

まずは、福島中央テレビから。ローカルテレビ番組制作力・県内ナンバーワン(?)のテレビ局ですぞ。

郡山市池ノ台に所在します。

郡山駅から駅前大通り・国道4号線を経て、文化通りを進みます。郡山市文化センターを過ぎて坂道を登ると、この白い鉄塔が見えてきます。
ちょっとアップ。電線が邪魔ですね。

取り付けられているアンテナについては、前回訪問時と変化はありません。

この鉄塔には、かつて酔った人がのぼってしまったこともあります(事件当時の新聞記事より。紙名・年月日不明)。かつてはそれくらい、テレビ局も警備が薄かったんですねぇ。のどかな時代のお話です。
さらにアップ。今日もお天気カメラは郡山駅方面を向いています。FCTの天カメは他局よりも画質が良い気がするのですが、気のせい?
そして見えてきます、FCTスタジオ。1988年3月11日地鎮祭、1989年4月27日竣工のこの建物は、地上3階・地下1階建て。マスターや「ゴジてれ」等を放送するKスタジオ、中継車車庫などとして利用されています。

以下、FCT社史より引用。
「新スタジオは今までの3倍の232平方メートルで天井も高く」

「ゴジてれシャトル」最終回で見た、かつて「ふくしまToday」などを放送していたスタジオは、確かに小さかった…。
看板のアップ。「FCTスタジオ」の文字の下には、前回の訪問後に制定されたキャラクター「中テレくん」を描いた「ゴジてれシャトル」「ゴジてれ金曜スタイル」の横断幕が。

今現在(2008年10月)は、この2番組は終了し、「ゴジてれChu!」となっているため、この横断幕もリニューアルされていると思います。
FCT社用車。ロゴが2006年6月制定の新ロゴになっているので、新しく導入したものか。
別角度から(深く考えないで撮影したので、街路樹が邪魔になってますね…)。

右側の小さな車庫もFCTのもの。道路に面して、当時放送していたドラマ「貧乏男子」のポスターが貼られています。

この道路に面した場所では、かつては「ゴジてれ」の天気予報を放送していました。今現在は毎日外から天気予報を放送することもなくなりましたが…。
また、「イケノダイ Hi4」のロケがここで行われることも…。
文化通りからは、社屋はこんな風に見えます。

この写真以下、撮影当時太陽が雲に隠れてしまったので、薄暗くなってしまいましたが、ご了承ください。
上の写真を撮影した辺りにある交差点から住宅街の路地に入ると、FCT社屋正面に出ます。この鉄塔が建っている社屋は、開局当時からのもの。

かつては、この建物の1階がマスターだったようです。現在、旧マスター跡はニュースセンターとなっています(FCT社史より)。
門柱の表札。以前と何も変わらず。ミラーの錆び具合も良い感じで。
ちょっと寄ってみました。通常放送に使われるFCTロゴは2006年6月に変更されましたが、正式社章という扱いなのか? 古い角ばったロゴも相変わらず健在です。

写真右の車、2年前も同じ場所に止まってたな。
FCTスタジオ全景。
古くからの社屋とFCTスタジオの間にある「スタジオ入口・社員通用口」。くれぐれも、ここから侵入を試みないように。
ポスター掲示板。

このときの掲載番組は、左「おしえて!うつくしま」(福島県政番組。これはポスターではなくその月の放送予定を書いた予告板)、中央上「1ポンドの福音」、中央中「貧乏男子」と中テレくん、中央下「斉藤さん」、右「オジサンズ11」。
FCT社屋は丘の上。社屋前はご覧のような坂道になっています。写真奥の交差点で交差するのが文化通り。

この坂道でも、「イケノダイ Hi4」のミニコーナーを収録。プロデューサー「まこP」が自転車を必死にこぐシーンや、「24時間テレビ・チャリティマラソン」のパロディコントを撮影した場所はここ。
同じ場所からFCT社屋を見上げる。桜の時期には、この桜がきれいだろうな。
この日のこの時間帯は、こんな空模様でした。
特に変わった場所は……無し。以上、撤収。

お次はふくしまFMの予定でしたが、天気も気分も良かったので、ついつい撮影したNHK郡山をご覧いただきましょう。

文化通りのFCTへ入る交差点付近から見た、NHK郡山の鉄塔。FCTの天カメにはいつも映る。
鉄塔上部。パラボラが1つだけ、北向きに取り付けられています。NHK福島放送会館に向けて、取材映像とかを送るのに使うのかな? アンテナのことは分かりません。
建物全景。交差点は丘の頂点にあるので、NHKがよく見える。
中央公民館入口の案内板にも、しっかりと「NHK」と書かれています。
建物入口付近。ポスター掲示板があるのも分かる。

目の前の駐車場が広いのは、直ぐ隣が郡山市立図書館で、道路を挟んだ向かい側が中央公民館だから。
「はま・なか・あいづ Today」の看板がついています。福島放送局の看板番組ですからね。建物左端の垂れ幕は、大河ドラマ「篤姫」のもの。

さぁさぁ、お次はエフエム福島、通称・ふくしまFMです。

郡山市さくら通り付近から。「ホテルハマツ」付近の住宅街に入って直ぐの場所に社屋はあります。

遠くからでも、この巨大な白い電柱のような塔が目立ってます。北向きにパラボラアンテナがひとつ取り付けられています。笹森山送信所に電波を送っているのでしょう(多分)。
1995年の開局から使用してきた、福島駅前のユニックスビル内の本社から、2005年10月に郡山市神明町の新社屋に移転してきました。なかなか、お洒落な外観のビルですね。円筒状の部分は、夜になると緑色にライトアップされるらしいです。

なお、福島市の旧本社は、現在は福島営業部・福島スタジオとして同じ場所に残っています。
表札。黒いので、この写真では文字が見えませんね…。

「株式会社 エフエム福島 JOTV-FM 81.8MHz」と書かれています。
正面入口。デザインからか、開放的に見えます。ここには、「ふくしまFM」と書いた表札も。
見上げてみました。
同じビルには、福島民友新聞社郡山総支社も入っています。「ふくしまFMニュース」の県内ニュースの供給元は福島民友です。
もう1枚。

この日は休日だったため、ブラインドがすべて下りていましたが、平日は道路に面したガラス張りのスタジオが見える……はず。

さぁさぁ、次は福島放送…。なんでここはこんなに遠いんだ!ってくらい、駅から離れた場所にあります。車ばかりの4車線道路を徒歩で行かなければいけません。そんなとこを歩くのはつらい……。

郡山市桑野・うねめ通り沿いにあります。大通りにあるので、建物自体は目立ちます。ただ、いつも人気が感じられないくらいひっそりしています。

社屋脇にあったガソリンスタンドが取り壊され、更地になっていたので、このときは全景が見やすかったです。
社屋屋上の鉄塔。ここのアンテナ類も、2年前と特に変化は無いようです。
鉄塔上部。
鉄塔の足元にあるパラボラアンテナ。
開局当時からの社屋。当然、この階段も勝手に上ってはいけません。捕まります。
おなじみのこの角度から。交差点の角に立っていると、写真がとりやすくていいです。

1999年に増築されたこの4階建ての社屋は、1階は喫茶コーナー(社員用だと思う)、2階はニューススタジオ・事務室、3階は会議室、4階は役員室として使用しているらしい(KFB社史「増改築各階平面図」より)。
なお、この増築した社屋の陰に隠れた本館社屋は殆どが事務室。2階にマスターやCMバンク、アナブースがあるらしい。しかし、この社屋平面図を見ると、本当にスタジオが小さい…。「テープ庫」ってのもあったけど、これも小さい。番組ちゃんと残してるのか?
ちょっとちがう角度から。
正面玄関付近。かつて、「あいうえお天気目玉焼Lサイズ」最終回で、出演者・スタッフが勢ぞろいした駐車場は、もう跡形もない。
スタジオ棟と中継車車庫。ああ、小さい…。
「福島放送前」バス停に面して設置された、ポスター掲示板。左は「母べえ」。右は草なぎ剛さんの「地上デジタル放送完全移行」ポスター。中央のは、なにやら「2冠」「3冠」「4冠」と書かれていましたが、今となっては何なのか不明です。

「でんきくらげとしびれふぐ」というネットで話題の伝説的番組で、コスプレショップで借りたらしい衣装を着せたマネキンをバス停に立てて、通行人の反応を見るというVTRが放送されたことがあります。そのバス停はここ。う〜ん、KFB…。
ああ、あの曲が聞こえてきそう…。

「♪BIG SKY 新しい空へ」
ここも、大きな変化は……無し。さぁ、撤収撤収。

てなわけで、郡山市の放送施設を2年ぶりに訪れてみたわけですが、何の変化もありゃしません。そりゃそうです。でも、前よりちょっと写真がきれいになったでしょ?